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2005/03/23

利権で歴史が動いた

 表題は、個人の利権で国の歴史が動くことがあるという皮肉のつもりだが、案外当たり前過ぎることなのかもしれない。

 アメリカで、ある女性に尊厳死を認めるかが話題になっている。彼女は植物状態で回復の見込みも無く、尊厳死を切望する夫と延命措置を続けさせたい彼女の両親が対立し法廷闘争になった。問題は、これに州議会・連邦議会・ブッシュ大統領までもが尊厳死を阻止すべく介入してきたことだ。何故か?それは彼女の両親を応援している集団が、政権を握る共和党の大きな支持勢力だから。この集団は殺人を否定する宗教観をお持ちのようで、共和党の政治家たちに「大統領が再選できたのは誰のおかげか分かってるよね?」という脅威を与えているようである。この集団を敵に回すと政権の座を追われるかもしれない。そう考えれば政治介入もやむなし、か・・・。
 自らの利益のことしか考えていないことを「利己主義」というが、政治家には利己主義の方が多すぎる。それは永く政権にとどまりたいという利益に他ならない。この一件は正に利己主義の典型だし、竹島問題だって韓国での大統領の支持率が下がっているのが一因との話もある。捕鯨が一向に禁止されたままなのも、時の政治家が環境保護団体(鯨がシンボルマーク)を支持勢力につけるべく手心を加えたという話も。いずれも伝聞なので真偽は定かでないが・・・。あ、日本にも族議員っていう利己主義の塊がいるね。そういう話をきくたびに国のことを第一に考える政治家はいないものかと憂慮してしまう。

 今回、尊厳死そのものについては管轄外にしました。結局判決は夫の勝訴で栄養チューブは外されたとのことですょ。
いなぽんの南カリフォルニア日記」にトラックバックです(一部執筆にあたり参照)。ちなみに我が家では家族会議した末、尊厳死は認める方向です。

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