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2005/05/21

諫早湾干拓事業

 長崎県の諫早湾にて、干拓工事が再開されたそうですね。

諫早で干拓工事再開=九州農政局
 国営諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐり、福岡高裁が工事差し止めの仮処分を取り消したことを受け、九州農政局(熊本県)は18日、排水工事を行うための重機を搬入するなど、一部工事を再開した。
[時事通信:2005年05月18日15時10分]

 報道の反応やサイト「ようこそ諫早湾へ」を拝見して、ボクも最初は「また無駄な公共事業やってるなぁ。50年前の事業に執着するなんて考えが古いなぁ。」と思っていた。しかし、両者の言い分は聞いてみるものだ。九州農政局のサイト内にある諫早湾干拓事業の概要を見て合点がいった。
 事業の目的は2つ。1つは「優良な農地の造成」で大型機械による効率的な農業を謳っているが、全体的にそのような農業(特に稲作)が衰退しているのになぜ?という疑問は残る。故にこっちでは合点に至らず。問題は2つ目の「防災機能の強化」だ。堤防と調整池で水害に対する防災機能を高めるとのこと。これについてはすでに実績がサイトにUPされている。つまり、この事業がすでに役立っているという証拠になっている。
 漁師の日々の生活を守るべきか、住民全員の十数年に一度の危機を回避すべきか。この2択は公共の福祉という天秤にかけると、自ずと後者を選ぶようにできているので事業再開は仕方ないとボクは解釈します。干拓地が本当に農地になるかは甚だ疑問でありますが、堤防と調整池は有用に活用されてるので、プラスに考えてもいいのではないのでしょうか。
 ちなみに同ページ内で干拓は有明海全体の約3パーセントというデータがありますが、ボクはこの割合を大きすぎると判断しています。たった2パーセントの水分を失うだけでヒトが激しく渇く様に(By AQUARIUS)、生態系への影響は不可避でしょうな。賛成派・反対派共に自然の恩恵に与っていることを肝に銘じてほしいです。今回は、遅すぎた情報散策の手助けとなった「あれは、あれで良いのかな?」と「ブログで情報収集!Blog-Headline」にトラックバックです。

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コメント

こんばんは。TBありがとうございました。
この干拓事業,賛否両論ありますが(地元の方でさえ賛否で意見が割れているくらいですから),少なくとも農地を増やすという点は時代錯誤の計画かなあ,という気もします。
この問題,つきつめると見解のとおり「防災VS環境と生活」にあるのかなあ,と思います。あとは,この事業でなければ防災ができないのか,逆にこの事業がなければ環境保全や安定した漁業生活ができるのか,この点を十分に検証する必要があるのでしょうね。

おかにゃんさん、コメント&TBありがとうございます。
干拓地が予定どおり農地として使われればまだ良いですけど、農業ってそれほど土地を欲する産業なのでしょうか?宅地やら最終処分場やらに転用される可能性はゼロでないと思います。

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