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2005/08/24

隠したモン勝ち?

 今期の高校野球・夏は、いろんな意味で振り返らない方がいいものになってしまいそうです。

駒苫、部長が部員に暴行=高野連に報告せず-高校野球
 20日に終わった全国高校野球選手権大会で、57年ぶり、6校目の連覇を果たした駒大苫小牧高校(南北海道)の野球部長が、部員に対して2度殴るなどの暴行を働いていたことが22日、分かった。同校は同日、部長を謹慎処分とした。
 暴行があったのは今年6月上旬と、同校が甲子園入りした後の8月上旬。同校はその後、事件を把握したにもかかわらず日本高校野球連盟には報告していなかった。
 日本高野連の田名部和裕参事は「きょう初めて聞いた。各校には速やかな対応を求めていただけに残念だ。今後の取り扱いについては、同校から改めて詳しく事情を聴き、報告書が提出されるのを待って対応を協議したい」としている。
 同校は23日に優勝報告会を予定しているが、部長は除外して行う意向で、高野連も了承した。 
[時事通信:2005年08月22日23時40分]

 これと必ず併記しなければいけないのが、この事件でしょう。すでに削除された記事もある関係で、この記事をUP。
明徳義塾の秋季大会参加差し止め=来春選抜出場も事実上不可能に-日本高野連 日本高校野球連盟は17日、夏の全国選手権大会が行われている甲子園球場内で審議委員会を開き、不祥事が発覚して今大会出場を直前で辞退した明徳義塾(高知)の秋季県大会参加を差し止める応急措置を決めた。秋季大会の成績は、来春の選抜大会出場への重要な参考資料となるため、同校は事実上、選抜甲子園への道が閉ざされた。
 明徳義塾では、今年4月から7月にかけて野球部員11人が寮内で喫煙。さらに、1年生部員が上級生6人から暴力を受けていた。馬淵史郎監督らは野球部内で解決を図ろうとして学校長や高知県高野連に報告せず、外部からの投書で不祥事が発覚。大会出場を辞退し、馬淵監督らも辞任した。
 審議委ではさらに、不祥事のあった熊本学園大付(熊本)、松本第一(長野)、鶴ケ島(埼玉)についても、有期の対外試合禁止処分を日本学生野球協会審査室に上申し、秋季県大会参加を差し止める応急措置を取る。 
[時事通信:2005年08月17日21時40分]

 同じ不祥事を起こした高校として、駒大苫小牧高にも明徳義塾高のような厳罰は免れない。それは高校野球が単なる学生スポーツではなく、純潔で崇高な存在だから。国技と呼ばれる大相撲と並列しても良いくらいの古典文化と定義してもいい。このまま優勝旗を北の大地に置くことは、表題のような邪念を抱かせかねないから充分に考える必要がある。確かに優勝したことは素晴らしいけどさ、高校野球界では連帯責任が原則なわけですからぁ。諸々の意見を聞いた所ボクの結論は、優勝は認める。これは選手として誇るべきことだから高野連の判断として。閉会式が終わったところで次のシーズンは始まっている。その中で発覚した不祥事なのだから、優勝旗は開会前(遅くとも組み合わせ抽選会まで)に自主的に返却する。これは部側の誠意として。3連覇をかけて三度ナインが甲子園に立つのならまた別の話ですが、開会式で1年前の出来事を蒸し返す必要もないでしょうし。

 ネット上やマスコミでは駒苫擁護論が強いけれど、ここで擁護したら(肯定したら)高校野球の崇高さが壊滅する。ファンの方も厳しい態度をお願いしたいところです。大切な日本文化を守るためにも。恐れ多くも今回は「深川からのひとり言」にトラックバックです。

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コメント

高校野球・・・揺れてますね。
きっと、学校側は、処分があってもなくても優勝旗は自主返還するでしょうが、暴力のあった事実を隠していたのは疑いもありません。高野連は断固たる処分を下すような気がします。
暴力部長の名前は晒すべきでしょう。高校野球の神聖なイメージに対して、ケジメがつきません。
まぁ、時代は自己責任・・・高野連は連帯責任・・・という構図の方が興味深かったりもしますが(笑

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» 連覇を果たした事実は誰にも消せない [  深川からのひとり言]
 このblogで駒大苫小牧のことはたくさん取り上げたので、この一件にもふれないわ [続きを読む]

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