ライブドアについて
ライブドアの企業買収という姿勢が、これほどまで世間をパニックに陥れるとは思わなかった。パニックの要因には世間の株に対する誤認識もあったと思うが、株を購入する際には会社の経営についてよーく精査する必要があることを痛感した1週間である。
きっかけは月曜日に起きたこの話題からだった。
東京地検ライブドアを家宅捜索
インターネット関連サービス会社の「ライブドア」が企業買収をめぐって不確かな発表をした疑いが強まり、東京地検特捜部は16日、証券取引法違反(風説の流布など)の疑いで、東京の六本木ヒルズにある同社本社や堀江貴文社長の自宅マンションなどを家宅捜索した。ライブドアは2000年4月に東証の新興企業向け市場、マザーズに上場。堀江社長は04年、プロ野球への参入を目指したが失敗した。
[共同通信:2006年01月16日19時55分]
この一件からライブドア及び関連会社の株に売り注文が殺到し、ついに前代未聞の事態が起きる。
約定件数400万件超で取引全面停止=システム負荷増に緊急措置-東証
東証は18日、ライブドア問題を機に注文件数が急増、システムへの負荷が高まっているのを受けて、投資家に対し、取引所への売買注文を可能な限り集約するよう要請した。約定件数が400万件を超える場合、株式の全銘柄の取引を停止する。東証ではこの水準を超えるとシステム処理に支障が生じるとしている。東証がこうした緊急措置を講じるのは初めて。
同日午前の立ち会い終了時の約定件数は232万件。ライブドア問題で個人投資家による売り注文などが殺到しており、取引量が一気に膨らんだ。
[時事通信:2006年01月18日15時10分]
今朝からニュースを見ていたら、みのもんたさんが株について至極まっとうなことを言っていた。ブロガーの中にもそういった意見が浸透している模様である。株で投資をすることは、会社にお金を「あげる」引き換えに会社の「経営に参画する」ことなのだ。その過程で株価(株券の価値)は上下するからそれを利用してお金を殖やすことはできるけれど、これは株の本質ではない。こういったことを勧めるトレーダーとか評論家も、本の巻末にちょびっとだけ「株の売買は経済の動向に敏感になる社会勉強だ」なんてことを書いているけれど、これに気づかない素人トレーダーがあまりにも多すぎる感はある。そういった人を急増させたのも、購入しやすい株価設定を掲げるライブドアが一枚かんでいると思う。株価上向きだったライブドアが、株に下心抱いたトレーダーを増やす土壌になったのかもしれん。
しかし株価が下がったからといっても、何で売る必要があろうか。「売るにもストップ安で取引できない!」と、ライブドア関連会社の株を保有している個人投資家がテレビカメラの前で嘆いていたが、その会社を信じているのであれば復権を待ってもいいのでは?一昨年から世間を賑わし、経営について賛否両論巻き上げてきた企業だもの。経営や社長の理念に賛同ありきの株券購入だろう。もしお金を殖やす目的であれば、元本割れという現実を目の当たりにした今だからこそ株での運用が生半可でないことを勉強しなければいけない。まぁ今回は授業料ということで。某雑誌の中吊りで「この株ブログの内容を猿真似すれば確実に儲かる」なんて趣旨の見出しが載っていたけど、共倒れも充分在りうるぞ。お金は労せず儲けるものじゃない。苦労の果てに稼ぐものだ。
世の中を見抜ける鋭い目、もしくは投資に値する固い信念が株券購入に必要なんだなぁとこの一件で思いました。現段階のボクには、前者はまるでなく後者はあれど購入資金がないので株券購入に踏み切れない状況。ライブドアの社長については、理念に賛同できないので株券購入などありえない。
今回は「つながるテレビ @ヒューマン」にトラックバックです。この番組サイトはブロガーにとって客観的な注目度を諮るうえでとても重要。それに参画するのも、番組がより良いものになるという固い信念があるからです。
番組ブログがきっかけで知った「雑観」と「デジタル猫並の日記帳」、「若葉マークのパートタイマーの日記」にもトラックバックです。
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Livedoorについては、前々からいろんなウワサはありましたが・・・。まぁ、起こるべくして起こった事件なのかな、と思っております。大体、Livedoorに限らず、最近はMoneyGameが「大流行」で、株式などで額に汗せずにお金を儲けちゃう人がやたらに増えましたね。でも、そ...... [続きを読む]
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