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2006/01/28

議員年金より3点セット?

 今朝のニュースを見てたら、こんなことが報じられていた。

議員年金廃止法案を可決=衆院議運委

 衆院議院運営委員会は27日午前、国会議員互助年金を4月から廃止する与党提出の議員年金廃止法案を、自民、公明両党の賛成多数で可決した。30日の本会議で可決、直ちに参院に送付され、2月2日にも成立する見通しだ。民主党の対案は否決された。共産、社民両党は両案に反対した。
 与党の法案は、受給資格のある在職10年以上の現職議員について、(1)退職後、15%減額して年金を受け取る(2)掛け金を20%減額して返還を受ける-のいずれかを選択できることなどが柱となっている。
[時事通信:2006年1月27日13時1分]

 朝刊にこの話題は出ておらず、おそらく今日の夕刊に間に合うという感じか。我が家では夕刊とってないし、とっている人も土曜の夕刊はなかなか読まないというし。土日はテレビのニュース番組も時間が短いし、やっててもまともに見られないし。ドサクサに紛れて国民の怒りを買った議員年金はウヤムヤにされていく・・・。

 ちなみに本日夕方のトップニュースは東横インの偽装改造だった。これも報じるべき内容ではあるのだけれど、テレビででっかく(ながら見でも分かるくらい)報じられないのが恐ろしいほど意外だ。政治家を招いたバラエティ番組ではほぼ確実に議員年金で芸能界の方々がお怒りになられていたというのに、いざ議論が始まったという肝心なときに無視するなんて。春頃に同様の番組が編成されると思われるが、そこで怒って視聴率を稼げても、質というか、怒るにはあまりにも遅すぎるのですよ。

 国会でも野党は「ライブドア」「耐震偽装」「BSE」で自民党に論戦を挑んでいる最中だけれど、どれもここ数ヶ月の間に出てきた話題ばかりぢゃないですか。記憶に新しい話題ほど国民の注目は高いのは事実。しかし注目の高さと議題の重要さは別次元の話だ。議員年金廃止に向けて国会が動き出したんだから、芸能人と共に怒りを覚えた分しっかり注目しなくちゃ!

 で、議員年金廃止の話題だけれど、法案が可決されれば将来制度が廃止になる。しかし、国会議員を10年以上務めた方々が全員お亡くなりになって初めて廃止が実現するっつう気の長い長い長いなが~いお話。なぜにそんな時間を要する?時間を短縮するには現職議員が掛け金の返還を受ければいいので、可決後は各議員の動向に要注目だ。保険料を納付する人がゼロに近づくことは、すなわち給付が全額税負担に近づくことを意味する。こんな甘い甘~い巨悪をつぶすには、全議員が受給を放棄してもらわねば始まらないのだ、現法案では。

 まずは法案を可決して廃止への方向付けを決め、議員の判断にゆだねようではないか。とはいえ、既得権益にしがみつく現職議員への糾弾は避けられないでしょ。もっとメディアはがっついてほしい!

 メディアががっつかない時こそ、ブロガーの出番だ。今回は「ボウズのブログ。」と「庶民派FPちゃありのほーむぺーじ」、「星空の下で」、「蒼猫ミステリー文庫」、「40代の私にとっての最新情報・重要ニュース」へ、いつもより多めにトラックバックです。

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コメント

 こんばんは。
 TBありがとうございます。
 
 明日の朝刊、そして週明けのニュースで、この件についてどの程度報道されるかが気になります。
 ちゃんと取り上げるのはTVタックルくらいではないでしょうか。
 財産権に抵触する恐れがあるのなら、もう少し議論を重ねても良かったのでは?と思います。
 改悪です。悪法です。

 憎まれっこ世にはばかると言いますが、国会議員の方は長生きしそうですものね。

 ある議員が言いました。
 この議員年金は必要である。私は政治家を務めたのに今は生活保護を受けている者を二人知っている、と。
 確かに二人もいるのは辛いことだと思います。
 ですが、世の中に生活保護を受けている人がどれだけいると言うのでしょうか。
 政治家をやっていたのに、生活保護を受けるということがまるで屈辱であるかのように感じられました。
 議員だから、という理由で優遇される理由にはなりません。
 
 何より。
 自民党の方々には、この内容で議員年金を廃案したと偉そうに言わないでもらいたいですね。

 こちらからもTBさせていただきました。
 宜しくお願いします。

 蒼猫ぱぐ太さん、コメントありがとうございます。
 老後の生活保障を目的とした国民年金と異なり、議員年金は会社でいう退職金に相当するものです。だから議員さんは国民年金にも加入しているわけで、某議員の生活保護云々という反論は全くの的外れ。生活保護を受けている人に便乗して自らを正当化しているという点では、むしろ大失言ですよ。国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ!

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