韓流に群がる人々
ラジオ番組をきっかけに知った某ブログランキングで、韓流ブームを批判するブログがアクセス数1位を維持し続けている。
「韓流ブームはメディアのねつ造だ。そのことに日本人は早く気づいて欲しい」
というのがそのブロガーの主張であり、かれこれ2年半書き込みを続けている模様だが、ブログを読んでも怒りをを覚えるようになった。こういうサイトが1位という現状も受け入れ難い。
そもそも「韓流」って、メディアの動きをさす言葉である訳で。つまる所TVドラマ・映画・音楽が人気を博したことを韓流ブームな訳だ。だからメディアに携わる人、主としてプロモーターの努力が結実して今があるのだ。以前そういうプロモーターを取材したドキュメント(直近で見たのはNONFIX#484で、次なるブーム「華流」のお話)を幾つか見たことがあるけれど、こういう方々の頑張りを「ねつ造」と片付けるのは、あんまりだ。そう発言する人は全てのエンタメ産業を否定するということに気がつかなければならない。
それと、ブログの書き方もお粗末極まりない。
そのブログでのネタ元もメディア発のものだ。得てしてテレビが多い。メディアのねつ造を謳っておきながら、メディアで韓流の話題が出るたび揚げ足をとることに終始している。要するに、しかもメディアは日本のみ。ブロガー本人がハングルを理解できないことを書いていた。せっかく自身のブログが韓国のテレビニュースで紹介されているのに、何て紹介されているのか直で分からないのは大きなリスクだ。情報は流れる経路が長くなるほど元の情報とズレが生じ正確さに欠ける。伝言ゲームと同じ原理だ。このブロガーは何者?真の意図は何なの?
意図を推察する事実として、ブログランキング上位とバナー広告が気になる。
ブログへのアクセスが増えれば、当然ランキングで上位になる→ランキングサイトで紹介され、リンクが貼られる→ランキングページを見た人が関心を持ちリンクをクリック→アクセス数がもっと増える、と見事な好循環が生まれる。アクセス数を増やす起爆剤としてはトラックバックが最も有用だし、この仕組みにはボクも異論ない。しかし、開いたサイトがバナー広告ベッタリ貼っていたらどうなるか?見た人がどう思うかは別として、サイト運営者には報酬が払われる場合がある。よく言うアフィリエイトだ。ここで話題にしているアンチ韓流ブログもアフィリエイト運営会社提供のバナーがベッタリ。スポンサーと呼ぶにふさわしい対価を得ている可能性は充分だ。対価を副業としている人もいるからアフィリエイト自体には異論ないのだが、あのブログに関しては他人を罵倒することで利益を得ている。利益は金銭だけではない。テレビで報じられるくらいの知名度や好き勝手に書ける快感も利益の内。人を傷つけて利益を得るのは最低だ。・・・アフィリエイト収入は全て新潟中越地震の被災者に寄付されるとの初志(一番最初の書き込み)だが、何故に新潟?寄付の報告があるだろうと思い彼のブログ内から「新潟」や「寄付」に関する話題を抽出したが、ブロガー自身の寄付報告は抽出できず。善意があるなら、1円単位でどこに寄付したのか報告の義務があるだろうに。
また先にも書いた通り、記事のネタ元はメディアからだ。メディアにかじりついていなければネタも得られない。ここに、韓流ブームを否定していながら常に韓国の話題を欲しているという矛盾が生じる。当のブロガー自身は目的が達成され次第ブログの書き込みを止めたいとの初志()だが、アフィリエイト収入の誘惑に負けていたらますます矛盾を抱え込むことになるんだろうなぁ。
さて、当の韓流ブームだがボクはまだ根強いと思う。今、NHK総合「つながるテレビ @ヒューマン」を録画で見てます。放送された時間帯は去年まで韓国のドラマを放送していたんですが、放送日が1日早まっていたことが視聴者に伝わってなかったみたい。放送時間の変更日曜夜に再放送することを番組で案内していました。この対応の速さは、韓流ブーム(とNHKの誠意)に裏打ちされた結果でないんかい?・・・このせいで昨日の「NHKアーカイブス」は、昨年比2時間も放送時間が繰り下げですわ。
当のブログにトラックバックして、反響を伺いたいと思います。彼がここを無視するくらいなら、韓国の話題も無視していただきたいものです。初志貫徹ならTB削除も黙認しますが、ぜひともこちらに書き込みを。
追記:先ほど例のブログを拝見しましたら、予想通りTBが削除されていました。これがブログの特権であり盲点ですね。腹に据えかねていることがあるので別記事で書きたいと思いますが、とりあえず一言
「アンタ、その情報操作をネツゾウって言うんだよ!」
末筆ながら、記事内でも取り上げた「つながるテレビ @ヒューマン」のブログにもトラックバックです。テーブルに設置されたタッチパネル式と思しき画面をみんなで囲んでる所を真上からカメラで撮るというスタイルが面白かった。見てて出演者の一体感を感じるんですよ。来週からは生で見て番組とつながりたいですー!
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