対立があるから面白い
ブログには厳然たるマナーというものが存在しない。人として当たり前のこともここでは浸透していないのが現状だ。だからこそWebがきっかけで犯罪が発生し、Webが犯罪の温床と揶揄されてしまうのかもしれない。ブログ草創期にはにマナーをまとめた記事が注目されたようですのでそちらを参考にしつつ記事を書き進めたい。
ブログにはトラックバック(TB)やコメントを受け付ける機能があり、いろんな人とのコミュニケーションが広がり、記事について深く知ることができる。これを管理する機能もブログを立ち上げた人(ブロガー)に権限が渡されているので、迷惑なもの(スパム)については削除することで記事と無関係なリンクは避けることができる。しかし「迷惑」の判定基準がブロガーの主観に依存しているので、主観次第でブログをおかしくしてしまう例が後を絶たない。
一番顕著なのが、批判コメント・TBを容赦なく削除する例。以前アンチ韓流ブログに批判の意味を込めてTBを打ったが、2時間を待たずして削除された。ブロガーがスパムと感じたんだから削除したんだろうが、反対意見にそう感じるのは了見が狭すぎやしないか?反対意見を受け入れないことでブロガーの思考も凝り固まってしまうことに一抹の危惧を感じる。
自らの意見に賛同する者だけを受け入れ、そうでない者は排斥されていく。そういう思想を全体主義というが、これがひとたび現実の世に飛び出すと危険なものになるというのは周知の事実だ。ヒトラーや金正日など「独裁」と評される政治体制や旧オウム真理教の活動の裏打ちにはこの思想がある。ブログ上の出来事だから、TBを削除されてムカツクくらいのことで済むけれど、現実社会だったらボクはブロガーにより暗殺されてるかもしれんのですわ。
全体主義ブロガーは心のどこかでブレーキをかけて頂きたい。そして、何を思ってブログを執筆しているのかも知りたい。ただ自分の意見を公表したいのなら、コメントやTBを受け付けないようにすればいい。そういった日記形式のブログも悪くない。何ゆえ賛同意見のみを求める?他者から認められたことで悦に入りたいだけの、自己満足に浸っているとブログ内に引きこもるようになるぞ。批判意見を一掃したブログはさぞかし居心地よさそうですけど、読んでるボクとしては気持ち悪くてしょうがない。それは現実の日常会話としてありえないから。ギラギラの下心とか主従関係とかあれば別だが、それは精神衛生上健全でないですし。
1月19日発行の「R25」にて、太田光さん(爆笑問題)のインタビューが掲載されていた。
自分の思うことって、1人で頭で考えてるから反論もないわけです。そこで自分が『つかまえているはずだ』と思っているものに、ほかの人の意見が入ることでちょっと広がるんですよ。それで『あ、これは違ったな』って思うときもあれば『やっぱりこうだよな』って確信を持つときもあります。漫才ってのはボケとツッコミがいて『そうじゃないだろ』という対立がある。じゃないと、面白いものができないんです。コントでもお芝居でもそうだと思うんですが、誰かと誰かが対立してるさまが、観てて面白いんですよ。それはこの番組(スタ☆メン)でも同じなのかなと思うんです
ブログ上で対立意見を併記しておけば、それを読む人のなかで考え方の幅が広がる。それがブログの面白さだとボクは思っているので、今後もコメント・TBは継続するし、ここもTBは極力残す。ブログが面白くなることを願って。
今回は「まあ待て、ブログを借りる前にここを読め」と「R25」にトラックバックです。
« ライブドアについて | トップページ | 議員年金より3点セット? »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント