汐留ノ盗撮魔・二次被害編
日本テレビ、炭谷宗佑アナの不祥事隠ぺいが発覚して1週間。いろんなところで大問題が起きてしまいましたね。そこのところを、3点ほど。
まずは前回トラックバックを試みた元日本テレビアナウンサー・記者の薮本雅子さんが書いてるブログが大炎上したこと。盗撮のみについて所見を述べたところ1500件超えのコメントに襲われる。一時閉鎖したが、再掲載と同時に釈明の記事を載せた。そちらにはさらに倍のコメントが襲い掛かっているっつう感じだ。これに疲弊したのか降伏宣言の記事が続くが、鎮火には至っていない。
イギリス在住の薮本さんは事件の概略をネットの報道のみでしか知りうることはできず、盗撮というキーワードから思うところを書いたに過ぎない。しかし、日本でどう報じられているかとかが分からなかったこと、及び自身の履歴が災いした。ネット住人には絶好の「カモ」になってしまった訳だ。ここで盛り上がることは不祥事において大きな筋違いであるし、薮本さんを叱責したところで事態はなんら解決しない。あくまで週刊文春が追及したいのは「盗撮」の是非ではなく日テレの「隠ぺい」体質なんだから。
次は各局の対応。ブログの炎上に対して報道の扱いは驚くほど小さかった。その中孤軍奮闘したのが評論家の宮崎哲弥さん。氏が出演した番組(期せずして近畿圏のテレビ番組を宮崎さん出演シーンのみ見ることができた)については必ず「すみたにそうすけ」の名を必ず出させた。逆に言うと、他の番組では一切出ていないということなんだけど。アナウンサーや芸能人の不祥事・スキャンダルはしばし何らかの圧力で報道を封殺されることがあるが、この一件も同じ道を歩みそうだ。誰かの都合が悪いときには隠ぺいする。マスコミは得てしてそういうものだと再認識しました。たまに反論合戦することもあるけれど、そちらの方が正常であってほしい。ちなみに関東圏の番組では「やじうまプラス」(テレビ朝日)で実名が出ていた。とはいえ紹介する新聞に名前がでかでかと載っているのを映したからなんですが。吉澤一彦アナいわく「アナウンサー人生、というより、社会人人生に大きな汚点を残した事件でございます。」
最後に、当の日本テレビ。公式サイトで
「この番組は、日本テレビの番組に対する皆様のご意見に耳を傾け、それにお答えすることで、日本テレビと視聴者の皆様との距離を縮め、信頼を一層強くしようという考えでスタート致しました」
と自称する番組「あなたと日テレ」の5月21日放送分。一部抜粋するとこんな感じ。
(略)
山下アナ: まずは、ニュース番組についてお話を伺いたいと思います。何かニュース番組をご覧になって、お気づきの点はありますか?中川: ニュースも本当にたくさんあって、何を選んで放送するかはテレビ局に委ねられているものだと思うんですね。最近はとても青少年の事件とか多いですから、どういうニュースを選ぶかということを、その局の独自の切り口というか、それで選んでいただきたいと思います。本屋さんで、例えば「自分を変える100の方法」とか、そういう自己啓発の本がありますけど、そういう目次を見ると朝1時間早く起きてみるとかそういうほかに、例えばニュースを見ないとか、新聞を読まないという項目が必ず入ってるんです。だから多分、私達は自分が考えている以上にニュースを見ることによって、気持の浮き沈みっていうのは多少あるだろうし、あるいは時間も取れると思うんですね。だから例えば、このニュースはこんなに繰り返して報道する必要があるのか、ほかにないかとか、そういうことを常に問いかけて、ちょっと偉そうなんですけども、ニュース番組を作っていただきたいと思います。
村山アナ: そういった、それぞれの局によっても取り上げ方であったり切り口が違う、そういったあたりを見比べてというところですか?
中川: そうですね。あんまりザッピング…それはしないんですけども。ただ、やっぱりあまり同じような、今でしたら千鶴子容疑者のとかありますけど、あそこらへんのが続くとイヤで見なくなったりしますし…。
村山アナ: 分かりました。
山下アナ: それでは、続いてバラエティー番組についてご意見を伺いたいと思います。
(略)
無駄に読ませてしまって申し訳ない。何が「分かりました」じゃ!日テレと視聴者の距離が著しく広がったにも関わらずノーコメントは貫かれてしまった。前日に「報道特捜プロジェクト」で、執拗なまでのリダイヤル攻勢で違法業者の電話取材を敢行するイマイ記者のレポートをやっていたが、視聴者がイマイ記者の真似をしたのは容易に想像できる。電話先は、もちろん日テレ。視聴者の怒りとしてどれだけその趣旨の電話があったかどうかまでノーコメントと、かん口令は徹底している。その日は他にもニートについて密着取材していたのに、そういった裏事情が働いていると知れば説得力も激減してしまう。
メディアの関心も一気に失われ、風化の一途をたどるこの不祥事。日テレは隠ぺいで何を守りたかったのか?この疑問に、誰も答えてくれることは無い。
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