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2007/01/27

それでも堀江はやってない

 映画「それでもボクはやってない」が大注目のようでして。映画を観た人、周防監督のインタビューを聴いた人は現在の裁判制度について何をか思っていることでしょう。ボクは「インタビューを聴いた人」ですが、監督の趣旨は種々のドキュメント番組を観てて理解できます。肝が据わってきたら映画も観に行きます。一応エンターテイメントですからね。少しは心の余裕を持たないと。

 で、今回のタイトル。要するに裁判の実態を知った上で、下記の事件についてどう思いますか?という話です。

無罪を確信と堀江前社長 検察が有罪狙うと最終陳述

 ライブドア(LD)の粉飾決算事件などで証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)罪に問われた前社長堀江貴文被告(34)の公判が26日、東京地裁で開かれ、堀江被告が「無罪と確信している。どんな手段を使っても、わたしを有罪、実刑にしようとする捜査だった」と最終意見陳述した。弁護側も帝人事件を引き合いに「犯罪事実がないのに検察が事件をつくり上げた」と指摘した。
[共同通信:2007年01月26日13時40分]

 先の映画で挙げた裁判のおかしさが、現実の話なんだよというニュースもクリッピング。

<富山強姦えん罪>法相が無実服役に謝罪

 富山県警に強姦(ごうかん)容疑などで逮捕された男性(39)の無実が服役後に判明したことについて、長勢甚遠法相は26日の閣議後会見で「服役された方には本当に申し訳ないことになった」と謝罪した。そのうえで「証拠に基づいた捜査を徹底するように指示したい」と述べた。
[毎日新聞:2007年01月26日14時23分]

 一つの報道番組で、ライブドアの事件について「堀江貴文けしからん!」とコメントし、えん罪について同じ出演者が「日本の裁判制度けしからん!」とコメントしたのが昨夜。ちょっと待てよ!言ってること矛盾してるだろ。

 周防監督がインタビューで出すデータに、「日本の裁判において有罪で結審する割合は99パーセント以上である。諸外国は80パーセント台に推移しており、90パーセントを超えるともはや異常なのだ。」というのがあった。監督はこれを裁判制度の欠陥を如実に表す数字と位置づけているが、だとしたらライブドアの事件へのコメントは何なのか。これは堀江貴文元社長が逮捕されたときからあったバッシングなのだが、日本の報道では逮捕の段階でその人が罪を犯したという前提の論調になる。国民感情も同調している(警察や検察の仰ることは真実だと心から信じている)からコメンテーターは「堀江社長けしからん!」と異口同音に言える訳。先に挙げた数字はむしろ「何で100パーセントじゃないの?」と切り返してもおかしくない我が国民感情。でも、事件が無罪で結審することもある訳だ。有罪か無罪かを判断する為の裁判ですからね。それを踏まえると、堀江被告を今までの段階で断罪するのは極めて時期尚早ということになります。ましてや「日本の裁判制度けしからん!」と並列するなんて言語道断です。

 逆を言えば、日本の警察に疑義を唱える人・えん罪が起こるのを認める人は、裁判が結審するまでその事件について口出ししてはいけない。ライブドア事件については「裁判の行方が注目されます」程度でスルーすればいいんですよ。

 いろんなコメントを斜め読みしてますけど、一部のブロガーにそういった視点を持つ人が出てきたのは面白い(でもmixi内だからリンクが貼れないことをご容赦下さい)。ここ最近の報道で、マスメディアがいかにいい加減かが勉強できました。裁判員制度ももうすぐ始まるし、ボクも裁判のイカレた実態について映画でしっかり勉強してきます。

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