改憲云々言う前に
憲法改正について、うちの首相は躍起になっているらしい。
「おじいちゃんがやるっていってたから~!」
てな理由で動いてる気がプンプン(正しくは「自民党結党以来の・・・云々」とのこと)だけれど、そこまで急ぐ理由はどこからも伝わって来ない。
でも、日本は改正に向けての法整備がなってないということで国民投票法の策定が急ピッチで進められている訳です。改正する、しないに関わらず国民投票は貴重な「権利」なのだから、それが行使できるようにするという論理は、一応納得できます。
国民投票法案、衆院を通過
衆院本会議は13日、憲法改正手続きを定める国民投票法案の与党修正案を自民、公明両党などの賛成多数で可決し、参院に送付した。与党は衆院通過を受け、週明け16日の参院本会議で趣旨説明と質疑を行ったうえ、憲法調査特別委で審議入りする構え。民主、社民、国民新の野党3党は13日、与党が野党側の反対を押し切って採決をしたことに抗議し、新たな審議日程協議には応じない方針で一致した。
[共同通信:2007年04月13日18時56分]
今国会での顛末は突貫工事もいいところ。貴重な権利を行使する上でもじっくり議論を積み重ねて欲しかった。とはいえ、こういうセンセーショナル(かつ毎度毎度の茶番)な報道でなければ国民には意識されないんだろうけど。
メディアでは議論のずさんさから、不当に改憲される恐れをしきりに煽動している。確かに、今の国会なら極めていい加減な形で憲法改正の発議をしかねない。でも、最終審判は国民にゆだねられているのだ。
こんな国民軽視の了見が多々見受けられる。
「投票率が4割だと、たった2割の賛成票で憲法改正されちゃうんですよ~!」
より多くの有権者が投票に赴けば万事解決ではないか。2割の賛成を8割の反対票で打ち負かす、それが国民投票で審判するということなんだから。投票する際に改正の是非についてしっかり吟味して意見をしっかり態度で示すのが必要不可欠だし、その為にも日々の政治へ関心を持つことが大事。さすがに国会中継をフルで見られる程時間はないので、議論はプロ(議員)に任せたい(そのプロを選ぶのが、選挙だろっ!?)。そして議員の方々は、本分において全力で臨んでもらいたいのです。その結果としてメディアも報じてもらわないと(美化されても醜い編集をされても)困る。かなりのフィルタを通してでしか情報は得られないのが国民の弱いところだけれど、弱さにつけ込まれることない気丈な国民でいたいものだ。
まだ憲法改正の中身については何も議論されていない。せいぜい「憲法○条を改正するな!」という守旧的な主張が飛び交う位か。ただこの60年で法改正を伴わない「解釈改憲」が横行してきた為、憲法が時勢に合わないことを露呈してのもまた事実な訳だし。このゆがみを何とかしてもらわないと、声高に護憲とも言えない気がすると思います・・・こういう婉曲話法がうちの首相は好きだよなぁ。
もとい、法のゆがみは早いうち矯正しなければ声高に護憲とは言えない!
ホンモノの政治ができる議員さんを、この選挙イヤーで見抜いていこうと心得た次第。うちの選挙区でも先日、多選の現職に「無能!」と三行半を突きつけることに成功したし、1票が政治を変えられることを強く実感しました。好転か暗転かは、当選した新人の頑張り次第。早速注視していきます。
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