ガソリンと地球温暖化?
ガソリン税の暫定税率存廃問題で、閣僚の方々が「暫定税率を存続すればガソリンの需要が弱まり、地球温暖化防止になる」旨の発言をされておられた。
ガソリンを、酒やタバコのような嗜好品と一緒にしてほしくないんだなあ。
環境を気にかければ善しとされる時代は、もう終わったんだから。再生紙の偽装が風穴開けちゃったしね。
京都議定書について面白い話を聞いた。基準となる二酸化炭素排出量がなぜ1990年になったのか?という話。
この議定書にヨーロッパ諸国が賛同しているというのがヒント。1990年といえば東西ドイツの統一がなされた年。これを二酸化炭素排出量に照らし合わせると、数値の高い西と低い東が統一することで平均値が下がる。この下がり目を狙って削減目標を制定したのではないか。しからばドイツは削減の幅が小さくて済む。
これにならい近隣諸国も呼応する。ヨーロッパはEU全体を一つの国とみなして削減目標を決める算段だが、これなら目標達成は容易だ。排出量の少ない東欧の国を迎え入れるだけでいい。原理は東西ドイツ統一と同じ。
イギリスはこの小技から外れ、単独で目標達成を目指す。強みは自前の北海油田。石炭主流のエネルギー源を石油に転換することで二酸化炭素排出量を大幅に削減できるという。・・・ヨーロッパは労せずして目標達成できるよう数値は決められたのだ。
ご存知の通りアメリカは議定書を否認し、中国は発展途上国扱いで排出し放題。結局日本だけが割を食う構図なのだ。
そんな話を聞いて、地球環境を真面目に考える政治家は地球上に存在しないと確信した。暫定税率維持も然りで、本音は道路族のフトコロ事情しか頭にないのだろう。器が小さいよ、まったく。
« 数学と非モテ | トップページ | ガソリン税で無策を恥じる »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント